「子どもを安心して預けられない」――。4月に連載した「学童保育はいま」に対し、たくさんの反響が寄せられました。放課後児童クラブ(学童保育)の現場では、何が起きているのでしょうか。読者の声をもとに取材しました。
- 【連載「学童保育はいま」はこちら】「すし詰め」の子どもたち、職員も疲弊
「春には、今いる職員の大半が辞めます」
今年2月。関西地方の町にある学童保育に子どもを通わせる30代の女性は、職員との面談で聞かされて驚いた。
それまで町が担っていたこの学童保育の運営は、4月から民間企業に委託されることになり、運営者の変更に伴って職員も変わるという。
実際に4月になると、もといた職員5人が引き継ぎに残ったほかは、全員が辞めた。5月には引き継ぎの職員も退職し、新しい職員だけになった。
女性は「新年度になってから明らかに職員が足りず、子どもが管理されているよう。子どもから、部屋を出てトイレに行っただけで怒られることもあると聞いた」と語る。
元職員「子どもを安全にお預かりすることが不可能」
別の40代の母親は「日雇い…